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かりゆし芸能公演 古典舞踊 曲目解説
か    行
古典・祝儀舞踊   かぎやで風 (かじゃでぃふう)
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【 歌詞 】
けふのふくらしゃやああなうにじゃなたてぃる
けふのほこらしややなをにきやなたてる
つぃぶてぃをるはなぬつぃゆちゃたぐとぅ
つぼてをるはなのつゆきやたごと
1   【 歌意 】
1   今日の喜びを 何にたとえることができましょう
1   まるで蕾(つぼみ)の花が朝露を受けて ぱっと花開くような心もちです
かりゆし芸能公演 柳清本流 末乃会 かりゆし芸能公演 柳清本流 末乃会 
琉舞 寿の会
(かりゆし芸能公演 07.5.11)
親泊流 八重の会
(かりゆし芸能公演 07.8.31)
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古典女踊り  綛掛(かしかき)
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【 歌詞 】
1.  干瀬節 (ふぃしぶし)
ななよみとぅ はてぃんかしかきてぃ うちゅてぃ
七読みと二十読綛掛けて置きゆて
さとぅが あけずばにんしゅゆしらに
里が蜻蛉羽御衣よすらね
2.  七尺節 (しちしゃくぶし)
わくぬいとぅかしにくりかいしがいし
枠ぬ糸綛に繰り返し返し
かきてぃ うむかじぬまさてぃ たちゅさ
掛けて面影のて立ちゆさ
かしかきてぃとぅじやならんむぬさらみ
綛かけて伽やならぬものさらめ
くりかいし がいしうみどぅ まさる
繰り返し返し思ど増さる
3.  さあさあ節
かしん かきみちてぃでぃかよ たちむどぅら
綛も掛け満ちてできやよ立ち戻ら
さとぅや わがやどぅにまちゅら でむぬ
里や吾が宿に待ちゆらだいもの
1   【 歌意 】
1   干瀬節
1   七読二十読 細やかに綛(糸)を掛け
1   愛しいあの人のために とんぼの羽のような美しい布を織ります
1   七尺節
1   枠に糸を 繰り返し繰り返し巻きつけて
1   あなたへの思いをまぎらわせようとするのですが
1   繰り返し繰り返し糸を巻くごとに
1   あなたへの思いがつのってくるのです
1   さあさあ節
1   綛もすっかりかけ終ったから、さあ帰ろう
1   愛しいあの人が 家で待っていらっしゃるだろうから
かりゆし芸能公演 玉城流扇寿会 綛掛 かりゆし芸能公演 真南風流美ら会 綛掛
玉城流扇寿会
(かりゆし芸能公演 07.10.26)
真南風流美ら会
(かりゆし芸能公演 07.11.16)
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雑踊り  川平節(かびらぶし)
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[ 男 ]
んぞが うむかじにひかさりてぃ わみや
無蔵が思影に引かされて我身や
(あの人の面影に引き寄せられて  なすすべもなく)
かさに かうかくちしぬでぃ いちゅん
笠に顔隠ち忍で行きゆん
(私は笠に顔を隠して  忍んで行くのです)
[ 男 ]
かさに かうかくちしぬでぃちゅる びけい
笠に顔隠ち忍で来るびけい
(笠を目深にひと目を忍び  あなたに会いに来たのです)
うじょうに んじみそりうむいかたら
御門に出じみそり思い語ら
(どうか門の外まで出てきて  私の気持ちを聞いてください)
[ 女 ]
いつぃぐ さとぅ つぃりてぃあしばてぃさしが
一期里連れて遊ばていさしが
(一生あなたと連れ添って  楽しく暮らせれば……けれども)
はなぬみぬなれやままやならん
花の身の習れや自由やならぬ
(私は遊女の身の上  自由に恋することなどできません)
[ 男 ]
はなぬみぬなれんままならな うちゅみ
花の身の習れや自由ならなうちゅみ
(遊女だからといって  どうして自由にならないことがありましょうか)
くいかいしかいしちむにすみり
くり返し返し肝に染めり
(私の真心をくり返しくり返し  お心に染みこませてください)
[ 女 ]
くいかいしかいしうむりわんよう さとぅめ
くり返し返し思りわんよう里前
(私ごときに  そんなに思いをつのらせてくださいますな)
わがやないびらんゆすにいもり
我やないびらぬよそに参り
(お気持ちに応えることができません  どうかよその方をお探しください)
[ 男 ]
ゆすかたらりるうむいやてぃからや
よそに語られる思いやてからや
(他人に話しても恥ずかしくないくらい  思いを寄せているのに。)
ぬんでぃ くがりとぅてぃわみやなちゅが
なんで焦がりとて我身や泣ちゆが
(つのる思いに身は焦がれ  涙が出てしまうのです)
[ 女 ]
ぬんでぃ くがりとぅてぃなちみせが さとぅめ
なんで焦がりとて泣ちみせが里前
(まあ、おかしなこと。どうしてそんなに身を焦がして  泣き暮らしているのですか)
しちゆ まちみそりあとぅぬうちゆ
節よ待ちみそり後の浮き世
(連れそうにしても  時期というものがございましょう。人生は長いのですから)
[ 男 ]
んぞがいゅるぐとぅにしちまたなやしが
無蔵が言る如に節待たなやしが
(おっしゃるように  時期を待ちたいとも思いますが)
むしか さちならばわんやちゃすが
もしか先ならば我身やちやすが
(もしあなたの身になにか起こって死んでしまったら  私はどうすればよいのですか。生きていけません)
[ 女 ]
むしか さちなてぃんさとぅちぃや なさん
もしか先なても里一人やなさぬ
(おおげさな。もし私が死ぬようなことがあったとしても、あなたを一人にはいたしません)
つぃりてぃいかりゆるてぃだん あむぬ
連れて行かれりゆる手段あもの
(実は、死んだあとでもいっしょにいられる方法があるのですよ)
[ 男 ]
あんいちん ちかんかんいちん ちかん
あん言ちも聞かぬかん言ちも聞かぬ
(ああ!  いったいどのように言えば、私の思いをわかってもらえるのですか)
とぅてぃん くまをぅとぅてぃわんや してぃら
とても此処をとて我身や捨てら
(あなたあってのこの命  連れそうことができないというならば死んだほうがマシです)
[ 女 ]
ぬち してぃみせるうみやてぃからや
命捨てみせる思いやてからや
(ああ、命を捨てるほどの思いである。とまでおっしゃるならば)
うはじかさあてぃんうすばなりら
御恥かさあてもうすばなりら
(お恥ずかしいかぎりですが  あなたのお側に仕えましょう)
[ 男 ]
てぃんぬ うたしきかかみぬ ひちあわしか
天のお助けか神の引きおわせか
(ああ、これは天のお助けか  神のお引きあわせなのか)
んぞ つぃりてぃ やどぅにむどぅる うりしや
無蔵連れて宿に戻るうれしや
(あなたを連れて帰れるとは  このうれしさは例えようがありましょうか)
※ 「花」とは遊女を意味します。
※ 「里(さとぅ)」とは士族の男性を意味します。
かりゆし芸能公演 渡嘉敷流あけぼの乃会 川平節 かりゆし芸能公演 宮城本流鳳乃会 川平節
渡嘉敷流あけぼの乃会
(かりゆし芸能公演 08.5.16)
宮城本流鳳乃会
(かりゆし芸能公演 08.2.1)
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雑踊り  金細工(かんじぇーくー)
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んざとぅまじりぬ いふぁぬ かんじぇーくーぬ
美里間切の伊波の金細工の
美里村伊波に住んでいる鍛冶屋の
くゎてぃ かなーふぃー てえふぁ かなーふぃーが せるくとぅや
喰て加那兄、大笑加那兄がせる事や
道楽者で能天気な加那兄が やらかしたんだと
つぃじ ぬ とぅち ぬ もーさー しま ぬ にせたん あんねーなしくに ひちくさい
辻の「時」の真牛 島の二歳達ん 案内無しくに引き越さい
辻遊郭の妓楼「時」の遊女真牛を、近所の兄さんたちに断りもなく連れ出したん
だって
いぇ かなーふぃー ちゅいつぃちさんじゅうにち なるまでぃ
いえ、加那兄。一月三十日なる迄、
真牛はお金のことが心配で、
「ねえ加那兄、遊び暮らして、もう一ヶ月がたってしまったけれど
わん かねえや いちゃしくいゆが
我がかなえや いきやし呉くゆが
わたしの揚げ代(遊女などと遊ぶための代金)はどうやって払うつもりなの?」
しわすな もーさー うや ぬ ゆじいぬ ふうちん ありや かなかん あいよ
心配すな真牛 親のゆずりの鞴有いや 金子も有いよ
能天気な加那兄、余裕たっぷりに胸を張って、
「心配いらないよ、真牛。親からゆずられた鞴(ふいご)もあるし、金床もあるん
だから。
うりうてぃ あんまー ふぃんせ すんどぅ
其り売て 阿母返済すんどう
これを売ったお金を揚げ代に、おまえのアンマー(抱え親)に支払うつもりさ」
いゅるうち すんうち うぃどぅまい かんじゃやん はちちゃりば
言る内する内 上泊鍛冶屋も走ききりやりば
そんなこんな言っているうちに、那覇市上泊の鍛冶屋にさしかかり、
ふうちんけんそり かなかけんそり さんてえまん こういるちゅー や ちゅいん もうらん
鞴買んそり金子買んそりさんてえまん 買ういる人やひとりも参らん
「鞴(ふいご)買わんかね、金床いらんかね」
ところがどっこい、買う人なんてひとりもいない。
いゅるうちすんうち とぅまいたかはしな ゆしかきてぃ
言る内する内 泊高橋にや寄しかきて
そんなこんなをしているうちに、泊高橋の近くまで来てしまった。
いぇ もーさー いゃ や うま をぅてぃ たばく ふちをぅり
いえ、真牛 汝や其処居て煙草吹ち居り
加那兄が張り切って、
「よし真牛。おまえはここで一服して待っておいで。
わんや あまんじ たーらじん かてぃくう
我んや 彼処行じ 俵銭借て来う
「わたしはあそこに行って、まとまったお金を借りてくるから」
あまんや んじゃくとぅ くゎてぃ かなーふぃー てえふゎ かなーふぃー んでいち
彼処や行じや事 喰てい加那兄 大笑加那兄んで言ち
ところがどっこい、お金の無心に行ってみたらばだれもかれもが
「のんきで道楽、加那兄」
と鼻先であしらって
じんからするちゅー や ちゅいん もーらん
銭借らする人や ひとりも、もーらん(居らん)
お金貸してくれる人なんてだれもいない。
いぇ もーさー わしたいきが ぬ とぅまいたかはし けえり うてぃら
いえ、真牛 我した男の泊高梁けえり落てぃら
「よし真牛。こうなったら、わたしも男だ。潔く泊高橋から身投げして、今度の始末
をつけてやる」
まぢ まてぃ かなーふぃー んじゃる さんぐゎちさんにち
まず待て加那兄 去る三月三日
まず待て加那兄 去る三月三日三日さんぐゎんむえー んかきてぃあむん
まず待て加那兄 去る三月三日三日三貫模合も掛きてあむぬ
「ちょっと待ってよ、加那兄。この間の三月三日に三貫の模合をかけているの。
うりとぅてぃ あんまー ふぃんせー すんどぅ
うり取て阿母返済すんどう(て)
その模合のお金をもらって、揚げ代にすることにしましょうよ」
さってぃむ もーさー しゅびしゃるい
さつてむ 真牛首尾しやるい
「さすがだ、真牛。恩に着るよ」
いゅうち すんうち にしんじょうも はちちゃりば
言る内する内 西武門も走ききりば
そんなこんなをしているうちに、辻近くの西武門についていた。
いぇ もーさー んまんまちや に うちぇる
いえ真牛 其処の町屋に置ちえる
「ねえ真牛、ここの店で売っている
くーが てぃびちん ちぬん もちゃゐ いゃさちなりよ
卵手引も衣も持ちやり 汝や先なりよ
卵と着物と、アンマーのお土産にしよう。さあ、おまえが先になれよ」
いゅうち すんうち とぅち ぬ じょうも はちちゃりば
言る内する内 時の門も走ききやりば
そんなこんなをしているうちに、とうとう妓楼「時」へやってきた。
うしたいびら たーがやあ くま ぬ もーさーどぅ そうてちぇんど
うしたいびら。誰がやあ。此処の真牛ど添うてちえんど
加那兄は店先で胸を張り、
「こんにちは。ごめんください」
すると、中からアンマーの声がして、
「誰かねえ?」
「加那ですよ。おたくの真牛を連れてきましたよ」
さってぃむ かなーふぃー ちゅいつぃちさんじゅうにち なるまでぃ
さつてむ、加那兄 一月三十日なる迄
「あらま! 加那兄。一ヶ月も
わった もーさーや かんし ようがらち
我つた真牛や かんしようがらち
わたしの真牛を連れまわして。おまけにこんなに痩せさせて!」
いぇ あんまー なったーもーさー や んじゃるつぃちから かんどぅあたる
いえ、阿母 汝達真牛や去る月から かんどあたる
「あのですね、アンマー。真牛はわたしが連れ出したときからこうでしたよ」
いぇ かなーふぃー うりんしむしが しま ぬ つぃとぅ ん かねえ ん むっちちぇみ
いえ、加那兄 其りも済むしが 島の苞もかなえも持つちちえみ
「はてさて、そうだっけ、加那兄。まあ、そんなことはどうでもよいけれど、あんた、
お土産も揚げ代も持ってきたんでしょうね」
いぇ あんまー わした いきが ぬ うりんわしりゆみ
いえ、阿母 我した男のうりん(此れも)忘りゆめ
「もちろんですとも、アンマー。わたしだって男です。そんな大事なこと忘れるはず
がありますかってんだ」
かふうし かなーふぃー うらざん まどぅ やさ いっちあしび
果報し加那兄 裏座んまどやさ 入つち遊び
「さすがは加那兄。ありがとう。ちょうど裏の座敷が空いてるよ。さあさあ、お入り
になって、たんと遊んでおいきなさい」
かりゆし芸能公演 琉舞寿乃会 金細工 かりゆし芸能公演 琉舞藤の会 金細工
琉舞 寿乃会
(かりゆし芸能公演 07.5.11)
琉舞 藤の会
(かりゆし芸能公演 07.11.30)
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琉球舞踊の楽曲
あ行
稲真積(いにぃまづぃん)


か行
かぎやで風(かじゃでぃふう)
綛掛(かしかき)
金細工(かんじぇーくー)


さ行


た行
高平良万歳(たかでーらまんざい)
作田(つぃくてん)


な行


は行
花風(はなふう)


ま行
本貫花(むとぅ ぬちばな)
本花風(むとぅ はなふう)


や行
柳(やなじ)


ら行


わ行


琉球舞踊の楽曲と解説[ か  行 ]
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